Total Treatment Centerのつぶやき「看脚下」

京都市下京区の鍼灸院が日々で感じたこと思うことを呟いているブログです。

余計なお世話?お節介?ですが、あえて。

2019年1月25日(金)

 

おはようございます

冷えこんできました。

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東北、北海道は一気に降雪量が増えたと。

わけて降ってくれたらと思うけど、雨はやけど雪もゲリラ的なのかな。

 

2019年になってヒモトレの投稿を見る機会が増えています。

今から書く内容は余計なお節介です。

が、施術をする立場、有資格者として伝えておかなければならないと思うので書いておきます。

読みたくない方はここでやめておいてください。

 

 

 

ご自分で気づいてもらえればいいのですが、一度でも何かをして症状や動作の軽減を感じるとそこに居着いてしまいます。

それが悪いことではないです。

が、そこに執着していないかどうか、ヒモトレの「ゆるさ」がいつのまにか「きつさ」を感じる締め付けになっていないかは毎回確認されていますか?

というのは、私のWSではいつもお伝えしているところです。

もう一度言いますが、これは余計なお節介です。

ですが、余計なお節介も立場的には伝えなければならないことなので書きます。

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写真はヒモトレではお馴染みの「タスキ」です。

第3回ひもトレ祭や関西ヒモトレ特別講座でお見せしたものです。

右上と右下の違いは「タスキ」の「バッテン(クロス)」の位置が違うだけ。

しかしその違いでこうも背中の感じが変わるというのを自身で感じておられますか?

ちなみに万歳したらこうです。

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残念ながら前額面の写真しかなく申し訳ないです。

本来なら矢状面も撮ればよかったと後悔していますが、これでも伝わるかなと。

ヒモトレはただ巻けばいいというものではなく、「ゆるく」です。

それは「タスキ」も例外ではないというのがこの写真から伝わるかと思います。

巻いて過ごすヒモトレの巻き方は特にこの「ゆるさ」が肝になってきます。

しかしなぜか、時間とともに「締める」方がおられる。

ズレないようにというのもあるとは思いますが、1枚目の写真のように自分が良かれと思って巻いているつもりが体が感じている以上に締め付けてしまい調子を崩すこともあります。

その時点で外すとは思うのですが、忙しかったり服の下に巻いていると外さずにそのまま過ごしてしまいますから、負荷が全身に波及しやすい。

ヒモトレは「巻いたらよくなる」というものではないです。

巻くことによって体の輪郭、動きや身体の可能性を感じることができるツールの1つです。

ヒモトレには「こう巻けばこうなる」というものもないです。

「ゆるさ」加減、塩梅が個々人で違うことはもちろん、でも実はもっとゆるく巻いてもいいんじゃない?というところにも気づいていただければいいなと。

さらには「ヒモ取れ」たらいいなと。

 

ね、余計なお世話でしょ?

でもね、「いいものをいい」と伝えるためにはそこで起こる「あかんこと」も伝えないとダメやと私は感じてます。

とりあえず巻いてみるのは大いに結構。

ですが「巻いているから安心」は危険です。

それは、施術にしてもインソールにしてもテーピングにしても同じことで、受動的にならないようにお気をつけください。

ヒモトレは「(無意識の)能動性の賦活」というのがすごいところですから。

 

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!