Total Treatment Centerのつぶやき「看脚下」

京都市下京区の鍼灸院が日々で感じたこと思うことを呟いているブログです。

ジュ〜ッ、コトコト、が好き

2020年6月3日(水) 9時〜19時

 

おはようございます

窓からの風は涼しく感じるけど室内は暑く感じる。

ああ、夏日まっしぐら。

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存在は知っていたけど手を出さなかった原了郭の黒七味。

http://www.hararyoukaku.co.jp/lineup/yakumi.html

山椒多めなのかな?

一般的な七味とは違う風味とピリリは、豚バラを焼いて、塩とこの黒七味をかけるだけでご飯2杯があっという間になくなるほど美味しい。

城南治療室の高橋透先生には、施術だけでなく食も教えていただいている。

他にもいろいろと。

次は釣りかキャンプか…まだまだやってみたいこと、やること、未知なことが山盛りです。

 

ミシマ社刊の「ちゃぶ台 vol.5」に連載されている「縁食論」(藤原辰史)で、食事の"音"を考察されている。

会議の場でせんべいを食べる音、胎児が聴く母の食べる音、食材や調理法によって咀嚼する際に聴こえるこすりあう音、そして孤食ではない縁食の音。

食は味覚と嗅覚だけでなく、視覚、聴覚、触覚も。

五感全てで食事していることに気づかされる。

中でも鷲田清一さんの『ひとはなぜ服を着るのか』(ちくま文庫)を引用したあとがいい。

着道楽と食道楽という言葉が存在するように、着心地という言葉があるのならば、食べ心地という言葉があってもよい。食べ心地は、ちょうど、朝起きてシャツに袖を通すときの清々しい気持ちとどこか通底している。死せる生命体の塊が、生きているにちがいない私の内なる肌を通っていき、生きていることを確認させる音。生きる生命体と死せる生命体がこすりあう音に耳をすませる、ということが、食を聴くということであり、ひいては、生を聴くことなのである。

 

かつて食卓の"ちゃぶ台"を囲って食事をしている時、娯楽なんてものはなく、隣り合い、向かい合い、食事をともにする人たちの音を含めて食事だったとすると、今の食事は家族であっても孤食に近いのかもしれない。

テレビだの音楽だの食事中に音が溢れ、せんべいの音のように誰がどんなものを食べているかわからない。

かつての母親は、家族の食べる音を通してそれぞれの体調を感じ取っていたんじゃないだろうかという思いが膨らんでくる。

もちろん、見たまんまで食べる量が多い少ないこともあるだろうが、咀嚼する音でも感じ取っていたとすれば、台所で家長の食事の準備をしながら心配の声をかけていたのは納得である。

また逆に、調理をする際の音を通して家族は母の調子を感じているのだろう。

いつもはない鼻歌もその一つかもしれない。

 

そして音楽学者・岡田暁生さんの著書『音楽と出会う』(世界思想社)の内容に触れたあとの文章は、現代の食事情への警鐘がある。

食べものも同様だ。引っかかりのない食べもの。スーッと胃袋を通り抜けていくような清々しい食べもの。そこからは、生と死がギシギシと軋みながらこすりあうあの音はしない。

(中略)

食の音を聴く暇を惜しんで、労働と消費時間を増やしつづける社会こそが問われなくてはならない。

 

なるほどである。

近未来のSF作品だったチューブを繋ぎ、生きるための最低限の栄養を補給させられているシーンが現実に見え隠れするので、今回のCOVID-19で起こった小麦粉在庫不足現象は、食の音と生きることを取り戻そうとした必然のように思える。

小麦が発酵する音が聴こえるかどうかはわからないが、1から作るという行為が生きることにもなっていると再確認したのではないか。

 

生きる生命体と死せる生命体がこすりあう音

 

見えないウィルスの恐怖には、こうした生きる音も必要である。

便利なものは便利なコトとして使い、でもそれ以前のコトを忘れ去らないよう、日々の中で取り組んでみよう。

 

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!

 

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