Total Treatment Centerのつぶやき「看脚下」

京都市下京区の鍼灸院が日々で感じたこと思うことを呟いているブログです。

【火を焚きなさい】という本

2019年1月26日(土)

 

おはようございます

雪予報を久し振りに見ましたが、予報通りだと交通機関が混乱する可能性があるとのこと。

明日は久し振りに勉強会。

参加する方々が滞りなく辿り着くかな。

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こんな寒い日にこの本をご紹介。

以前、だるま堂の中西さんが火おこしのワークショップに行かれた際の感想を読んだ後にTwitterで見かけて気になっていた1冊を先日訪れた誠光社さんで見つけて購入。

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【火を焚きなさい 山尾三省の詩のことば】

山尾三省

(解説・早川ユミ、漫画・nakaban)

野草社

 

タイトルになっている「火を焚きなさい」の詩を読んだ時、火鉢の前に座っている私がいました。

なんと暖かで、でもそれが普通な生活。

しかし私が育ってきた環境に火鉢はなかった。

なのに私は火鉢の前に座っている…どこかの旅館か親戚の家でそうした経験があったような。

「火遊びしたらおねしょするで」と言われたことも思い出しましたが、結局そんなことはなかった。

でも火を前にすると言葉もなく、ただそこに居続けてしまうあの居心地は忘れられません。

木が爆ぜる音も煙や匂いも心地好い。

しかし一歩間違えれば死を招く火。

その火を焚けるのはヒトだけ。

オール電化、ガス、という時代ではありますが、時には自ら火を起こし、火を焚いてみるのもいいかもしれません。

災害時に必要なことでもありますし。

生きる上で火は欠くことができません。

 

ただ私がこの本で紹介したい詩は「高校入学式」(124〜125項)

 

………………………………………

島は  山桜の花が  満開である

 

教師達よ

この百十八名の新入生達の魂を

あなた達の「教育」の犠牲にするな

「望まれる社会人」に  育てあげるな

破滅に向かう文明社会の

歯車ともリーダーともするな

教師達よ

再び島に帰らぬ「都会人」を育てるな

第三世界を侵略する「国際人」を作るな

教師達よ

この百十八名の新入生達の  胸の奥に

山桜の花よりも静かに震えている  魂の光があることを

必死に凝視(みつ)めよ

あなたの職業の全力を投じて

それを必死に凝視めよ

 

島は今  山桜の花が満開である

………………………………………

 

こどもの火を焚く。

教師でなくても大人がすべきことだなと感じた詩です。

そして私の周りにはそんな大人が沢山いる幸せを感じています。

 

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!