2019年8月17日(土) 9時〜16時
おはようございます
台風10号はようやく温帯低気圧になりましたが、昨日の京都は風が強かったように思います。
五山の送り火は無事執り行われました。
何年振りかでテレビで見ましたが、遠くて小さくとも実際に観る炎の揺れを感じにくかった。
テレビは炎、実際は焔、なのかもしれません。
実際に観るのと画面越しで観るのと、どうしても差異を感じる。
しかし、先日のひもトレフェスティバルで武田双鳳先生が和太鼓奏者の佐藤健作氏とのコラボパフォーマンスで書かれた書は、画面越しでも差異なく感じられる。
左は書いた直後、墨がまだ乾いていない。
右は数時間後、おおよそ乾いてきたもの。
(墨の匂いもええんですよ、みなさん気づいてたかな)
私の勝手な印象ですが、双鳳先生が仰っていた「書は動作のレントゲン」を感じずにはいられない。
実際、書かれている姿を見ていない私ですが、どんな軌跡で筆を、身体を動かしておられたかが観える。
だからなのか、「動」が時間とともにどっしりと、その場で動き続けているようにみえてくる。
そしてカメラを構えると、どうしてもこの書と登壇者を一緒に撮りたくなってしまう。
(iPhone8で撮影)
この写真は引きすぎでイマイチ伝わらないんですが、書にライトが当たっていないのに存在感が凄いんです。
とある方の言葉をお借りするなら「圧」が凄い。
一方、佐藤健作氏の演奏は音という形には残らないもの。
なのに、あの振動や音が身体に残っているし、太鼓を打っている姿も思い出される。
形としてはないけども、経験したという感覚が身体にある。
何度思い出しても大きく強く手を振り下ろした時の健作さんの手が残像のようにしか残っていないんですよね…
ヒモトレに限らずだと思いますが、目に見えること、目に見えないこと、どちらも真実である。
しかし前者は他者にとって、後者は自身にとって、強く印象に残る経験となる。
ここで大切にしたいのは、他者が見た私も、私が感じている私も、私であるということ。
優先順位はない…と言いたいのですが、私の中ではまだまだ葛藤中。
というのは、自分が感じたいように感じる傾向がヒトにはあるから。
自分が違うと思うことに対して受け取りにくい、撥ね返してしまう、なかったことにしてしまうこともあるからです。
ただでさえ、自分と自身に差異があると自分が優先される現代、片手サイズの長方形の中で世界が完結してしまう時代、自身や他者があっての自分というのがどこか遠くなっているので、どちらが良い悪いではなく、どちらもいったん受け取ってみると、よりよい日常があるんじゃないかと…私の勝手な視点でした。
それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動！
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