Total Treatment Centerのつぶやき「看脚下」

京都市下京区の鍼灸院が日々で感じたこと思うことを呟いているブログです。

宮尾農園さんと出逢い感じたこと

2019年3月11日(月)

 

おはようございます

日本は広くて知らないことだらけ。

新潟に初めて行きましたが「その土地で生きる」を目の当たりにしました。

京都が観光に合わせた開発で失っていっていること、東京オリンピックや万博で包み隠そうとしている部分が、日本の外から見た日本なのではないかと、今日という日に記しておく。

f:id:tsuji-shinkyuin:20190311072800j:image

京都市が丸ごと田圃に感じた瞬間を思わずパチリ。

今シーズンは新潟も雪が少ないとのこと。

昨年のように気温が高く雨が降らない日が続いたら…と思いますが、どうなるでしょ。

と以前の私なら意味もない心配で終わってた。

新潟の、ほんのわずかな人たちに出逢い、どうなるかではなくどうするか。

私たちにできることは無駄な消費をしないこと、ちゃんと選ぶこと。

それがその人たちの支えになる。

 

今回お声かけいただいた佐藤さんを通じ【宮尾農園】さんに出逢ったのですが、息をしているように鶏のお世話や農業をされている。

そのためにずっと試行錯誤を繰り返し、おおよそこう、というのはあっても匙加減は感覚。

それも必ず成功するとは限らないのは、「命」だから。

宮尾さんがお話ししてくださった中で印象深かったのは「自分のところの鶏は絞められるけど、他所のはできない。どんな土で過ごし、どんなものを食べていたかわからない。いくら同じ(構造の)鳥だったとしても無理です」。

この言葉の向こう側に宮尾さんがどれだけのことをされているか少しでも伝わればと思います。

実際、鶏舎を見せていただきましたが、まず匂いがない。

鶏舎に近ずくだけで匂ってくるあの臭さがない。

そして鶏舎の中の土がふっかふか。

砂浜よりは固く、でもそこらの土よりはるかに柔らかい。

(ヒトもそうですが「土(地面)はとても大事です」ということを仰ってました)

そのせいか鶏の立ち姿がそうでない鶏舎の鶏とで違うように見える。

大きく見える(実際に一回り大きい印象でした)。

 

鶏舎に入る時、玉子を採る時、必ず一言声をかける宮尾さん。

家族ではない家畜。

しかしそこには確かな愛がある。

私の頭の中で「もやしもん」(講談社漫画)「銀の匙」(小学館漫画)「発酵文化人類学」(小倉ヒラク 著)が浮かびっぱなしでした。

でもね、「体感しているのと未体験のことではその理解に差がある」と浜島先生が仰ってたのも私の中に残っています。

実際に経験していくと行間が埋まっていくように農家の方の話がわかってくるが、やったことのないことはさっぱりわからない。

言葉としては知ってもそこには実体がないという感じでした。

これはなんでもそうですね。

 

「ヒモトレの日」がメインのはずだったんですが…って、書くつもりでブログ開けたんですが、この体験があまりにも大きく残っていて筆ではないですが、指がキーボードの上を走ってしまいました。

また改めて書かせていただきます。

 

宮尾農園の皆さん、本当にお世話になりありがとうございました。

また新潟に伺う時は必ずご連絡させていただきます。

f:id:tsuji-shinkyuin:20190311080644p:image

f:id:tsuji-shinkyuin:20190311080653p:image

f:id:tsuji-shinkyuin:20190311080700p:image

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!