Total Treatment Centerのつぶやき「看脚下」

京都市下京区の鍼灸院が日々で感じたこと思うことを呟いているブログです。

無知

2022年4月6日(水) 9時〜19時

 

おはようございます

乾燥注意報あり

もう少し加湿器が必要ですね

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施術予約の際は此方でご確認ください

https://tsuji-shinkyuin.hatenablog.com/entry/2020/12/31/174838

随時更新してます

(休診は赤短縮は青ゴールデンウルヴス福岡は橙・平常通りは黒)

 

あと2回やで、カムカム

 

開高健「新装版 ベトナム戦記」(朝日文庫)

日野啓三氏の解説[限りなく"事実"を求めて]より 

普通ルポルタージュの魅力はそこに書かれた事実にあると考えられているけれども、実はその事実そのものより事実を捉えようとする筆者の精神の息づかいの方にこそ、リアリティーがあるということだろう。そしてまた、いまやわれわれはいよいよ複雑化し多様化し流動化する世界の中で、"事実そのもの"というものへの素朴な信頼を失い始めているからでもあろう。

いやもともと観測者あるいは筆者の存在を離れた"客観的事実"というのは実在しないことを、われわれは虚心に理解し始めている。実在するのは、すなわちリアルなのは、できる限りナマの事実と筋道に迫ろうとする我々自身の気魄と姿勢であるだろう。そしてそのための技術的努力、文章であれば言葉とのぎりぎりの格闘の軌跡だ。

この書を、いまも、これから生かし続けるのは、開高健の気魄と柔軟で豊かな文章に他なるまい。

 

日野氏は文芸評論家で読売新聞特派員として開高氏(作家)と時を同じくしてベトナムへ行った方である

10項に満たない解説文に、日野氏が現地で感じたことと開高氏への想いが詰まっている

そして、現在への警鐘と希望も含まれている

 

いま、ロシアとウクライナ間で起こっていること

テレビにしてもラジオにしても日本の報道は、映像と言葉が暴力的すぎて入ってこない

SNSではテレビやラジオの報道とは逆の情報が、こちらも暴力的な言葉と映像とともに流れてくる

 

人の命を奪うことに関して善はない

そこにどんな背景があろうとも

ゲームのように生き返ることもリセットもできない

たった一度きりの、一つしかない、いのち

 

ヒトは過去から学べる生き物じゃなかったのか?

未来を生きる命が生きやすくなるように、今できることを考え問い直し続けながらそれをするんじゃなかったのか?

なぜそんな簡単に(ではないかもしれないが)あっちが悪、こっちが悪と印象で決めつけることができるんだろうか

もちろん、事実を求め、筋道に迫ろうとしている人がいる

そういう情報が埋もれてしまうぐらい、表面的な出来事でしかないと日本にいると感じてしまう

私自身が知らないのを言い訳にして、現実を見ていないだけかもしれない

否定できない

情報を選り分けるにはあまりにも知らなさ過ぎる

 

それでは、本日も反省と学びを反芻しながら始動!